Q_01 どんな人が会員になっているのですか?
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中・高の教員、大学院生・学生、および様々な職種(コンピュータ、
銀行、電子・電機、製薬など) の社会人が参加されています。
いずれの方も、数学が好きで、数学ができるようになりたいと思っている方か、
仕事で数学が必要なのだが、学ぶ場をさがしている方です。但し、数学の学習歴は多様です。
数学・理・工学畑の出身者もおられるし、医・薬・生物さらに人文・社会科学畑の出身者もおられます。
また、しばらく数学をやっていないけれど、一生の楽しみとして是非取り組みたいのだ、
という方もおられます。
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Q_02 講師はどういう人ですか?
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詳しい説明が講師紹介ページに載っていますので、それを参照して下さい。
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Q_03 数学工房の講座は、どんな風に進めるのですか?
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参加者の数学的実力を上達させることが目的なので、そうできるように組み立てられています。
即ち、定義の意味や基本命題の証明、例の計算などを、原則としてその場で参加者に解いてもらい、
技術のポイントを明確にしながら進めていきます。
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Q_04 入門、一般科、初・中級と分かれている意味は?
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そこで取り扱われる数学の題材の高低ではなく、実際に身につけて頂く技術の階梯によるものです。
入門は本格的な数学の技術の習得に向かう前に知っておいて頂きたいこと;
数学は何をする事なのか?数学はどのように育ってきたのか?などの問いについて
古典からのトピックスやアンソロジーを材料に考えています。
また興味深い数学、数理科学の分野の紹介や楽しみを主体にした講座も考えています。
一般科初級は数学工房の本来の意味での基礎技術を身につけるための型稽古を中心にした教程です。
特に現代数学の尤も鋭利な道具である抽象の使いこなしを身につけるための
具体的な稽古の積み重ねを特徴とします。
一般科中級は、基礎3科で学んだ型を様々な局面で使いこなす事を複素解析や解析学後期教程を材料に
実技を通して身につけていきます。
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Q_05 線型代数・微積分(解析)・抽象位相を基礎三科として重視しているようですが?
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この3つの数学の基礎分野は、ご自身で数学を応用したり研究される際に必須の職人的素養です。
大工さんのノミやカンナ、歌詠みの万葉集や古今集というところでしょうか。
現在の数学のあらゆる分野に登場するアイデアや方法が凝縮された型として出てきます。
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Q_06 大学の授業との違いはあるのですか?
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いろいろと聞いてみると、大学では相変わらず一方的な講義を行っているようです。
しかも、学生の現状を見て 「今時の学生はできない」とか、
「数学は自分でやるものなのに、やらない」などと言うばかりで、学生を育てる、
という視点が欠落しています。
また、中味も、例えば行列の掃き出し法ができればいいという表面的なものであり、
線型代数や微積分の重要性を十分伝えていないのではないかと疑われています
(個々には、講義に深い努力を傾注 されている先生がおられることを無視している訳ではありません)。
数学工房の進め方は、大学の数学の授業とは違っていると思います。
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Q_07 講座の組み立て方は?
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1講座は6回(原則2週間に1回)で完結します。5月からどの講座も一から始まります。
スケジュールは、スケジュールページを見て下さい。線型代数、解析、抽象位相は、
それぞれ3講座(各々1年間)で一通りの基礎を学んで頂けるように組み立ててあります。
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Q_08 数学工房で学ぶのは結構大変そうだけど、大丈夫でしょうか?
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基本的には大丈夫です。よく、「大学では数学を十分学んでいないのだが」と
聞かれるのですが、[A6]で述べたように、余り基準にはなりません。
むしろ、きちんと学ぼうという姿勢が大事だと思います。
また、高校までに学ぶ数学の素養はある程度仮定して講座は進めさせて頂いておりますが、
むしろ、御自分の立脚点を明確にして進まれることが大事だと思います。
仮に高校数学の素養が不十分だと感じておられるなら、そこから一歩ずつ進まれればいいだけの話です。
最近、中高一貫校向けの比較的良質の教科書、副読本の類も出ているので、少し腕慣らし、
頭慣らしをしてから入門講座に進まれると良いでしょう。
数学工房の講座は、それぞれの立脚点から出発しているので、
それを点検して受講して下されば幸いです(どの講座を選ぶべきかは御相談に応じます)。
実際、多くの方が持続的に数学工房に参加されています。
むしろ、仕事や家庭の事情と折り合いをつけるのが大変なようですね。
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Q_09 数学工房で学ぶと、数学の実力はつきますか?
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実力を付ける人は1年目、2年目と着々と力を付けてきています。
実力とは、教える側と学ぶ側の相互作用によって生まれてくるので、
いくら教える側の技術やカリキュラムがよくても、自然に力が付くわけではありません。
学ぶ側の姿勢も問われるのです。一歩 一歩稽古を積み重ねて下さるとありがたいのですが、
自己流で進めるばかりだと、あるレベルから先で行き詰まるようです。
数学の技術は勝手なやり方では習得できないのです。
また、知識や記憶に頼っていると力は上がりません。その点、数学工房のカリキュラムは
全体としても、個別の中味も、基本技術の習得ができるよう構成されています。
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Q_10 分からないことがあったら聞ける場とか、通信教育などはないのですか?
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何か分からないことがあったら、数学工房セミナーに参加したときに聞いて下さい。
可能な限りお答えします。ただ、質問のみの問合せにはなかなか応じられないのです。
数学が分かっているかどうか、できるかどうかは、
個々の方の技術の習得状況をよく見ないと何とも言えないからです。
相手との十分な対話なしに、アドバイスはできないのです。
通信教育というご希望も頂くのですが、現状ではスタッフも少なく、
すぐに実現できるという状況ではありません。
毎週のセミナーの中味の充実と、参加者への技術的ケアに追われています。
悪しからず御了承をお願い申し上げます。
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Q_11 数学工房に入会するにはどうすればいいですか?
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難しい手続きはありません。当面Eメールのみ受付、
入会希望と書いて、メールして下さればOKです。
もちろん所定事項(住所、氏名、所属機関名)の記入はお願いします。
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