このセミナーのテーマは「作用素環」です。
基礎テキストとして
生西明夫、中神祥臣著「作用素環入門I 関数解析とフォン・ノイマン環」(岩波書店)
を使用しています。なお、第69回(2018年4月7日)からは、
Gerard J. Murphy著 「C*-Algebras and Operator Theory」 (Academic Press)
を使用します。
〔桑野先生からのコメント〕 このセミナーの基礎素養として、解析学(1変数・多変数の微積分)一般代数、抽象線形代数、
抽象位相へのある程度の習熟 関数解析、積分論の概略(数学工房の初級程度)はあったほうがよいでしょう。
目的は、ご自分で数学書や論文をきちっと読むこと。理解した結果を人に伝えること。身につけた数学の型を使いこなす稽古です。
また、作用素環の基礎理論を材料にして、皆さんが今までに学ばれた基礎知識を総合していただきます。
単なる本読みセミナーではありませんので、前セミナー同様「急がず、正確に」を基本方針にします。
この部分ができるようにならないと本当の意味で文献を早く読むことはできませんので。このセミナーは速修で概略のみ知りたい方には不向きです。
また、全般的な使いやすい参考書として次の2冊を推薦しました。
(1)解析学の基礎 伊藤清三、小松彦三郎編 岩波書店
(2)関数解析 宮島静雄著 横浜図書
以上の要領で作用素環論研究会参加者を募集いたします。ご希望の方は数学工房宛ご連絡ください。
参加費:各回2,000円
次回は、11月30日(土)10:30〜12:30です。「Direct Limitの説明の残り(p.174-)」 です。
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